【日本リーグ】NTT西日本が全勝11連覇!女子はワタキューセイモアに栄冠
第38回日本リーグ◎12/11~13/愛知県豊田市・スカイホール豊田
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トップ実業団選手による2020年の最初で最後の団体戦・第38回日本リーグが、12月11日(金)からの3日間、愛知県・スカイホール豊田で開催された。
男女各8チームによる壮絶な短期決戦は、男子のNTT西日本が25回目の優勝で連覇記録を11に伸ばし、女子のワタキューセイモアは2年ぶり7回目の優勝(前身のサンライフを含む)を遂げた。
男子/21勝挙げて11連覇
男子は、NTT西日本の堀晃大監督が「今年は、若手の頼もしい姿を見られたことがうれしかった」と目を細める1試合も落とさない勝利だった。
最終日は三つ巴の決戦。全勝のNTT西日本を1敗の福井県庁とヨネックスが追う様相で、王者はまず福井県庁をストレートで退ける。
一方、ヨネックスもワタキューセイモアに➁―1で勝って、優勝の望みをつないだ。ヨネックスの林田和樹主将は「前回、王者をぎりぎりまで追い詰めたのに負けたことが悔しく、絶対に次は倒してやると思っていた」と、再決戦を待ち望み続けていた。
だが、その強い思いをNTT西日本は、砕いてみせる。ルーキー内本隆文と林大喜は、典型的な雁行陣で林田/柴田章平をG④-2で突破。続く2戦目は、今季、シングルスの重責を担った3年目の21歳・広岡宙が緩急つけた展開で伊藤幹にG④-0の圧勝で優勝を決めた。「調子が悪く、自分のプレーができなかったのですが、そのなかでも勝てたのが自分の成長です」と広岡。最終試合は、チームのベテラン、村上雄人/長江光一が、桂拓也/髙月拓磨にストレート勝ちで締めくくった。
試合後、長江は「昨年のヨネックス戦では、(マッチポイントを8度しのぐ)すごい試合をしたので、試合前は、またあれをやるのかと思うと怖かった」と、率直な気持ちを明かしている。
なお、福井県庁戦では、実力者・丸中大明と組んだ19歳・林佑太郎が、手ごわい中本圭哉/鈴木琢巳にG④-2で勝ち、チームの勝利を引き寄せる大仕事を果たしている。
12月26日発売の2月号では、11連覇を生む要因となった若手が、ベテラン陣に引っ張られながら、どう成長していったかを明かす。
女子/激戦制して2年ぶり優勝
女子は、唯一、5戦全勝で3日目を迎えたワタキューセイモアが、最終のヨネックス戦を待たずして優勝を決め、百町善明監督は「びっくりしたけど、よかった」と笑った。
第6戦で昨年4位のダンロップと顔を合わせたワタキューセイモアは、エースの中川瑞貴/松本英里佳が、今季での引退を表明している大羅夢真/大槻麗にG1-④で敗れるが、シングルスで無敗の石井友梨が、小松﨑茉代とのファイナル勝負を制して、チームに流れを引き戻す。勝負のかかる3番勝負では、若い本吉花鈴/小松﨑梨代が森合弥代/清水麻美にG④-2で勝ち星をおさめてみせた。
すると、直後に隣コートで4勝1敗のヨネックスがアドマテックスに敗れる波乱の展開に。ここでワタキューセイモアの2年ぶりVが決まった。
優勝を決めた小松﨑は「素直にうれしい。今年はミーティングを多く重ねて、一人ひとりが誰かに頼るのではなく、自分が勝たなくてはという責任感が増していました」と、勝因を振り返った。
なお続いて5勝2敗で2チームが並び、東芝姫路が昨年5位から2位に浮上。昨年、優勝のヨネックスは3位に後退し、ヨネックスの黑木瑠璃華主将は、「2連覇できず悔しいですが、内容は悪くなかった」と、冷静に分析していた。
■日本リーグ2020男子結果
優勝:NTT西日本(11年連続25回目)
2位:福井県庁
3位:ヨネックス
4位:太平洋工業
5位:ワタキューセイモア
6位:川口市役所
7位:東邦ガス
8位:宇部興産
■日本リーグ2020女子結果
優勝:ワタキューセイモア(2年ぶり7回目)
2位:東芝姫路
3位:ヨネックス
4位:ダンロップ
5位:ナガセケンコー
6位:太平洋工業
7位:城山観光
8位:アドマテックス
※7、8位は12月26、27日に広島県で行われる入替戦へ。日本実業団リーグ1位~3位と残留・昇格を争う