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全日本/総合
2023.07.30

【全日本実業団】男子・NTT西日本が17回目最多優勝を達成。女子・ナガセケンコーは11年ぶりV

男子・第68回、女子第67回全日本実業団選手権大会◎7月29、30日/松浦河畔公園庭球場

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優勝直後、上松俊貴を迎えるNTT西日本の選手たち

 国内屈指の実業団チームが集まる全日本実業団選手権は、7月29日(日)、佐賀県・唐津市松浦河畔公園庭球場で決勝戦が行われ、男子はNTT西日本が2連覇、17回目の優勝、女子はナガセケンコーが11年ぶり12回目の優勝を飾った。

 昨年の日本リーグ1部で戦った猛者たちが、次々と伏兵に土をつけられるなか、今年も男子129チームの頂点に立ち、揺るぎない強さを示したのは、NTT西日本(広島)だった。
 
 まず倒れた実力者は、日本リーグ5位のワタキューセイモア(京都)だ。東ソー南陽A(山口)に行く手を阻まれ、2回戦止まり。前回3位の東京ガスA(東京)も、マツダA(広島)に土をつけられ、3回戦で散った。さらに毎年、NTT西日本と死闘を演じるヨネックス(東京)は、22年実業団リーグ5位のアキム(埼玉)に0-②で敗れ、準決勝に進めなかった。

 こんな波乱の展開で、悠々と勝ち上がったNTT西日本への挑戦権を得たのはアキムだ。若手とベテランの力を合わせて、準決勝では前回2位の福井県庁を撃破。決勝戦は、佐藤大和/福田成海がNTT西日本の本倉健太郎/内田理久に、近藤昴/堂野貴寛が内本隆文/上松俊貴に、それぞれ④―1で敗れ、優勝に届かなかったが、及川哲也監督は、「初めての2位という結果は素直にうれしい」と笑顔だった。

 なお、9月のアジア大会の日本代表5人中、4人を抱えるNTT西日本の堀晃大監督は、「私たちは、韓国や台湾に勝つためではなく、圧倒するために練習している。その成果をある程度出せたのかな」と話していた。

優勝のNTT西日本

女子はフィジカルを見つめ直したナガセケンコーがV

決勝の三番勝負を制したナガセケンコーの上野小町/根岸桃亜奈

 一方、女子もまた優勝候補のヨネックスや東芝姫路が、予選リーグで敗れる波乱含みの展開に。そんななか、安定した戦いぶりで決勝戦に勝ち進んだのは、22年日本リーグ優勝のナガセケンコーだ。

 勢いのある城山観光との決勝戦では、笠井祐樹/久保晴華がG④―3で黒木夏穂/元村華楠を下して先制。続く早川日向/木原恵菜は、加奈乃佳/河野涼夏に白星を献上するが、上野小町/根岸桃亜奈が末吉りえ/齊藤ひなのとの三番勝負のファイナルを制して、11年ぶりの優勝を引き寄せた。

 ナガセケンコーの田中弘監督は、「暑い実業団は、技術よりも気持ち、体力勝負の部分がある。今年は、しっかりフィジカルをつくって臨んだことが功を奏した」と目を細めていた。

★結果 
男子
優勝 NTT西日本
2位 アキム
3位 福井県庁
3位 マツダA
5位 東ソー南陽A
5位 川崎重工明石
5位 ヨネックス
5位 中部電力愛知A

男子2位のアキム

男子3位の福井県庁

男子3位のマツダA

女子
優勝 ナガセケンコー
2位 城山観光
3位 ワタキューセイモア
3位 アキム
5位 アドマテックス

女子優勝のナガセケンコー

女子2位の城山観光はあと一歩だった

女子3位のワタキューセイモア

女子3位のアキム

 

取材・文◎鈴木快美 写真◎Kayoko Kanaoka

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