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2023.10.14

【鹿児島国体・成年男子】広島が、全試合三番勝負を勝ちきってV3! 広島は通算14回目の制覇。24年国体開催の佐賀が2位

2日目(成年男子・成年女子):特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」◎10/13-16 鹿児島県鹿児島市・東開庭球場

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アジア競技大会から帰国して数日、サーフェスも異なる中、決勝三番勝負、G④―0でものにした内本/上松

 16チームがエントリーした成年男子。初戦から厳しい対戦が続く中、準決勝2試合はともに三番勝負となり、広島が奈良を、佐賀が和歌山を倒し、決勝へ進出した。決勝も三番勝負にもつれる中、広島の内本隆文/上松俊貴(NTT西日本)がG④―0で佐賀の村田匠/丸山海斗(Team SAGA SPORTPYRAMID)を振りきり、広島のV3を決めた。

 NTT西日本単独の広島は初戦から決勝まで三番勝負にもつれる展開となった。「苦しかったです」と広島・堀晃大監督。アジア競技大会日本代表として、4選手を送り出していたNTT西日本。そのうち内田理久がコロナ感染したことで今大会の出場が見送られ、選手選考としてベテランの丸中大明が出場。そのほかの代表組の広岡宙もコンディションがよくなく、また内本隆文/上松俊貴も万全とはいえなかった。その中でチームのベテラン・丸中/長江光一が1回戦、準々決勝、準決勝と三番勝負を勝利し、決勝進出を決めた。

 一方、佐賀は準決勝の和歌山戦で第1試合を奪われながら、シングルスの上岡俊介(Team SAGA SPORT PYRAMID)がファイナル⑦―5で若手の成長株・和歌山の矢野颯人(早稲田大)を破り三番勝負につなげ、村田匠/丸山海斗がG④―1で倒し、決勝へと駒を進めた。

 決勝は第1試合を丸中/長江がG④―1で先勝。続くシングルスは、上宮学園中、上宮高でペアだった上岡と広岡宙が激突。上岡が左右へのコース攻めから、たびたび前に出てスマッシュを決め、主導権を握り、G④―1で勝利し、1-1のタイに戻した。

 決勝の三番勝負には、広島が内本/上松、佐賀が村田/丸山が登場(内本、丸山も上宮学園中、上宮高でペア)。ゲームの入りにギアを入れ、たたみかけた内本/上松が一気に4ゲーム連取し、村田/丸山に反撃の芽を与えず、広島が3大会連続14回目の栄冠に輝いた。

 日本代表組が帰国して数日での合流に、「ケガや病気も想定し、サブメンバーに準備をしておくようには言っていました」と堀監督。内田の代わりに丸中を選手変更し、その丸中が長江とのペアで三番勝負を制し、役割を果たす。

「僕自身は緊張していました。ただ、しっかりプレーしていれば、自ずと結果はついてくると思っていました」と丸中。日本代表選手を多数抱える広島だが、それでも代表選手たちの心身の疲労は半端ない。その中での苦しい試合が続いた広島だったが、「絶好調ではなくても、調子でテニスをしない」(堀監督)というベテラン・丸中/長江の存在が広島の強さをあらためて証明した優勝だった。

全5試合全勝、うち4試合が三番勝負での勝利だった広島の丸中/長江

今回は苦しみながらの制覇だった広島。それでも勝ちきる底力を発揮

来年、地元国体を控える佐賀は過去最高の2位に。シングルスの上岡を核に、決勝まで進出

取材・文◎八木陽子 写真◎上野弘明

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