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2023.10.15

【鹿児島国体・少年男子】高校3冠狙う尽誠学園単独の香川、準決勝へ。初戦から激戦が展開! 香川のほか、三重、千葉、宮城が4強入り

3日目(少年男子・少年女子):特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」◎10/13-16 鹿児島県鹿児島市・東開庭球場

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インハイ個人・団体2冠、香川の坂口。初戦、準々決勝と宮田と組んで切り込み隊長として全勝

 21チームがエントリーした少年男子。チーム数が少ないほど、序盤戦から厳しい対戦が続く。また、今大会も2回戦8対戦のうち、4対戦が三番勝負にもつれ込む大熱戦となった。初日は準々決勝まで行い、4強までを出した。

 国体は、選抜チームであったり、第2試合にシングルスが入るため、高校選抜やインハイ団体とはまたひと味違う面白さがある。今大会も序盤から激戦が展開された。

 まず、第1シードの奈良は高田商業単独チーム、初戦となる2回戦で三重高単独の三重と対決。高田商業、三重高ともに夏のインハイ団体では3位に入賞している。第1試合を三重の若林宝来/中内謙秀が2で、インハイ個人3位の田中蘭聖/保住弥英を倒して先勝。第2試合のシングルスは両チームの「期待の1年」同士の戦いとなり、奈良の植田璃音が三重の南龍之介を0で振りきり、三番勝負に持ち込む。第3試合はファイナルの末、三重の伊藤凜/板舛慶大が勝利し、準々決勝へ。

 また、2023年の高校選抜、インハイ団体を連勝し、高校三冠を目指す尽誠学園単独の香川は、初戦の大阪戦で第1試合を先勝したものの、シングルスでハイジャパ単チャンプの野本凌生が大阪のエース・清水駿に1で敗れ、三番勝負となる。第3試合、先に大阪の須原蒼/木内陸人にG2-0とされた香川だったが、夏のインハイ決勝で優勝を決めた藤﨑広大/小山寛晴が第3ゲームから一気に4ゲーム連取し、逆転勝ちで8強入りを決めた。

 準々決勝のカードは三重vs宮崎、北海道vs千葉、宮城vs山口、鹿児島vs香川。三重が勢いのある都城商業単独の宮崎に主導権を渡さず、②―0。インハイ団体でも対戦した岡崎城西単独の愛知との激戦を制し、8強入りを果たした木更津総合単独の千葉は、4強決めでも北海道と激しいラリーを展開したが、ダブルス、シングルスともに粘り強くラリーを続け、②―0でものにした。

 インハイ団体準優勝の東北単独の宮城は、準々決勝第1試合でインハイ個人2位の根岸澪紋/中尾彦斗が山口の吉田陸人/西岡青晴にファイナル負けを喫したが、シングルスで宮城は浅見竣一朗が1で快勝し、三番勝負へ。G2-3と追いかける展開となった宮城の國松樹人/初鹿暁哉だったが、山口の屋根本翔/山本隼平に対し、ファイナルに持ち込み、ファイナルは⑦―4の逆転勝ちでチームを救った。地元・鹿児島に対し、香川は第1試合を坂口生磨/宮田成将がG④―1で先勝。続く第2試合、鹿児島はハイジャパ単3位の白井大希、香川は野本が登場し、ファイナルの接戦を展開するが、野本がスーパーフォローを見せるなどして⑦―3で制し、準決勝進出を決めた。

 明日の準決勝は、三重VS千葉、夏のインハイ団体決勝の再現となる宮城VS香川となる。また、準々決勝敗退チームも順位決定戦にまわる。秋の国体を制するのはどのチームなのか、好勝負を期待!

4強入りした三重。第1シード奈良との2回戦の三番勝負、ファイナルの競り合いをものにした

地元・鹿児島は準々決勝で優勝候補の香川に敗れたが、多くの応援に後押しされ、選手たちは躍動した。写真は初戦、準々決勝でトップに出た長野瑛寿/今村恒志

取材・文◎八木陽子 写真◎上野弘明

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