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2024.04.21

【東京六大学】男子は早稲田が一致団結でV! 女子は少数精鋭、明治が実力通りの制覇!

第145回東京六大学リーグ戦(春季)◎4月20、21日/埼玉県・早稲田大学所沢テニスコート

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早稲田大の大黒柱、4年ペアの矢野/端山は全勝。1敗からの優勝をもぎ取った立役者だ。ほかに、同大では吉田/安達も全勝

 第145回東京六大学リーグ戦が4月20、21日、埼玉県・早稲田大学所沢テニスコートで開催された。新入生を迎えての初めての団体戦で、各大学は春季関東学生リーグに向け、今年度の戦力を見極める絶好の機会となった。なお、個人戦である第47回東京六大学選手権は4月13日に行われ、男子は橋場柊一郎/菊山太陽(法政大)、女子は日笠愛美/奥田妃奈(立教大)が制している。

☆男子
 7ペアの対抗戦で行われる男子。初日、明治大に3-④で黒星を喫した早稲田大は2日目に東京大に勝利し、3勝1敗に。最終戦で全勝の法政大との戦いに臨んだ。法政大に勝てば1敗で並び、当該成績での勝利となるため、優勝をもぎ取るためにも、「一致団結」(早稲田大・矢野颯人主将)を誓う。

 2面展開で行われる中、序盤からそれぞれのペアが自分の相手に一心に立ち向かう。第1試合は法政大・遠藤陸斗/桑山信が勝利したものの、早稲田大は第2試合を小林裕仁郎/飯干開生、第3試合をエース・矢野/端山羅行、第4試合で吉田樹/安達宣が競り合いながらも勝利。3-1で王手をかける。

 だが、第5試合はともに24年度ナショナルチームに選出された、法政大・橋場柊一郎/菊山太陽がファイナルで取り返す。息詰まる対決が続く中、第6試合で早稲田大の吉岡藍/三田村優音が失ゲームなしのG⑤―0で勝利を決め、最終戦を待たずに4勝目を挙げ、早稲田大の優勝を決めた。

「みんなが自分の役割を理解し、徹してくれました。応援も後押ししてくれ、いいチームになってきました」と矢野主将。今大会は急きょ、ケガ人や病人が出て万全ではなかった早稲田大。それでももぎ取った勝利を手ごたえにし、春季関東学生リーグに向け、まだまだチーム力を引き上げていく――。

男子優勝の早稲田大

戦力充実の法政大は2位。最終戦(3-④)での無念の黒星となったが、この悔しさを糧に次なる戦いへ

男子3位の立教大

☆女子
 3ペア対抗で行われた女子を制したのは、23年度インカレ大学対抗3位の明治大だった。昨シーズンのメンバーに加え、23年度全日本選手権準V、同全日本インドアVなどの活躍を見せた大型新人、前田梨緒、中谷さくらが加入。現状は各学年2人ずつの計8人での少数精鋭だが、確実に勝利を重ね、最終戦を前に4戦全勝。最終戦は立教大に1敗を喫していた早稲田大と激突した。

 最終戦、第1試合を明治大・前田/大野栞がG⑤―3で先勝。第2試合は広島翔洋から早稲田大に入学したばかりの佐藤心美が3年の半田穂乃花と組んでG⑤―2で1-1のタイに引き戻す。しかし、ここで勝敗のかかった三番勝負、明治大の日高里歩/中谷はきっちり仕留め、G⑤―0で完勝。全勝優勝を決めた。

 対戦ごとにペアを変えるなど、8人全員で勝ち抜いた明治大。人数は少ないが、「1人ずつが『自分が主役』だと思って向かっていくプレーを」と明治大・武田美咲主将。昨夏のインカレ大学対抗準決勝、神戸松蔭女子学院大との長い激闘をものにできずに力尽きた。今年は強力な新戦力を加え、さらなる高みを目指す――。

女子優勝は明治大。24年度ナショナルチーム入りしたネットプレーヤーの青松淑佳をケガで欠いていたが、その中でも全勝を守った

女子2位の立教大

女子3位の早稲田大

※なお、ソフトテニス・マガジン7月号でも「第145回東京六大学リーグ」の詳報をお届けします。

 

取材・文◎八木陽子 写真◎井出秀人