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海外/日本代表
2024.04.28

【代表予選会】日本代表入りを決める大一番。激闘を制したのは上岡俊介&丸山海斗と前川愛生/宮前希帆!

第17回世界選手権日本代表予選会◎4月27、28日/宮城県・仙台市青葉山公園庭球場

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日本代表一番乗りを決めた上岡/丸山

 9月に韓国で開催される世界選手権の日本代表男女各6名のうち、1ペアを決定する「世界選手権日本代表予選会」は、4月28日に決勝トーナメントが行われ、優勝した上岡俊介/丸山海斗(Up Rise/one team)と、前川愛生/宮前希帆(広島翔洋高/関西学院大)が初めて日本代表入りを決めた。

 大会初日の予選リーグで大学生の米川結翔/野本凌生(明治大/法政大)に敗れ、2位通過と苦しんだ上岡俊介/丸山海斗だが、2日目の決勝トーナメントではふっきれた表情で猛打を連発し、力強く頂点に立った。

 2日目の決勝トーナメントでは、2回戦で勢いのある荒木駿/矢野颯人(ヨネックス/早稲田大)に何もさせることなく、「0」の完勝を収めると、2019年世界選手権の予選会を制してブレイクした内本隆文/内田理久(NTT西日本)をもG⑤―2で撃破。内本に「攻撃なテニスをしたかったが、先に攻められてつかまってしまった」と言わしめた。

 そして2人にとって大一番となったのは、やはり準決勝で菊山太陽/橋場柊一郎(法政大)を破ったあと迎えた船水颯人/上松俊貴(稲門クラブ/NTT西日本)との決戦だ。
 
 上岡/丸山は出だしでつまづき、G0-2と先行されるが、3ゲームで我慢してミスを引き出しG1-2にすると、4ゲーム目は丸山のネット前での大胆なボレーが光り、勝負をタイに戻した。すると流れをつかんでG4-2と勝利に近づいていく。その後、上岡/丸山は、G4-4とされても、ファイナルゲームでも攻めに徹して、47分の激闘に終止符を打った。

上岡俊介プロ

丸山海斗プロ

 一方女子は、高校2年生の前川愛生(広島翔洋高)と、広島翔洋高出身の宮前希帆 (関西学院大1年)が、優勝候補を次々と下し、本人たちも「びっくり」と目を丸くする優勝を遂げた。

 まず2人は予選リーグで「勝つと思わなかった」という全日本選手権2位の中谷さくら/前田梨緒(明治大)にG⑤―3で勝利。決勝トーナメントでは、大学生ホープ天間美嘉/高橋ひかる(日本体育大)を下すと、経験豊富な高橋乃綾/岩倉彩佳(どんぐり北広島)、皇后杯保持者の根岸楓英奈と、新ペアの佐藤日香莉(東芝姫路)までも退ける。決勝戦では速いプレーで坂本茉梨乃/那須暁帆(アドマテックス)に自分たちのテニスをさせなかった。

 これまで1回も組んだことがなく、「昨日もぶっつけ本番だった」という2人。しかし、宮前は「日本の国旗を背負う重みは相当だと思う。これから課題を見つけて練習していきたい」と前を見据えていた。

 なお、ほかの日本代表男女各4名は、5月の全日本シングルス選手権、6月の全日本ミックス選手権で優勝した選手が選ばれる。残りは日本連盟の推薦により日本代表が決定する。

優勝した前川愛生/宮前希帆

順調に成長している前川愛生

シングルスで実績を残す宮前希帆

■男子
優勝:上岡俊介/丸山海斗(Up Rise/one team)
準優勝:船水颯人/上松俊貴(稲門クラブ/NTT西日本)
3位:菊山太陽/橋場柊一郎(法政大)
3位:清水駿/安達宣(同志社大/早稲田大)
5位:安藤圭祐/安藤優作(東邦ガス)
5位:内本隆文/内田理久(NTT西日本))
5位:片岡暁紀/黒坂卓矢(日体大)
5位:石井佑一/前田晃良(ENEOS/川崎重工明石)

■女子
優勝:前川愛生/宮前希帆 (広島翔洋高/関西学院大)
準優勝:坂本 茉梨乃/那須暁帆(アドマテックス)
3位:根岸楓英奈/佐藤日香莉(東芝姫路)
3位:小林愛美/𠮷田澪奈(ヨネックス)
5位:片野理音/小松芹奈(ヨネックス)
5位:箱崎愁里/木原恵菜(ナガセケンコー)
5位:高橋乃綾/岩倉彩佳(どんぐり北広島)
5位:清水麻美/小川木乃花(ダンロップ)

 

取材・文◎鈴木快美 写真◎井出秀人