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2024.09.22

【佐賀国スポ】成年女子は兵庫県が2年連続19回目の優勝! 東芝姫路と前田/中谷の混成チームで頂点に

2日目(成年男子・成年女子):国民スポーツ大会「SAGA2024」◎9/21-24 佐賀県唐津市・松浦河畔公園庭球場、佐賀県立唐津東高等学校・中学校テニスコート

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兵庫県の2番シングルス、佐藤日香莉が勝って優勝を決めると、チームメイトが駆け寄って喜びの輪ができた

 スポーツを通じた明るく豊かな国づくりを目指して1946年(昭和21年)からスタートした国体(国民体育大会)は、第78回大会となる今年から名称が国スポ(国民スポーツ大会)に変更となり、ソフトテニス競技は佐賀県唐津市で開催されている。競技2日目の9月22日は成年男子と成年女子の準々決勝以降が行われ、成年女子は兵庫県が2年連続19回目の優勝を果たした。

3番まで回さず決着

 成年女子は前日までにベスト8が決まっており、準々決勝は2面展開、準決勝以降は通常の進行で実施。決勝は準々決勝で宮城県、準決勝で青森県を下した兵庫県と、準々決勝で徳島県、準決勝で鹿児島県に勝って勝ち上がった京都府の顔合わせとなった。

 1番ダブルスは兵庫県の前田梨緒/中谷さくら(明治大)と、京都府の原口美咲/古田麻友(ワタキューセイモア)が激突。前田ペアがG3-1と優勢に進めるが、原口ペアも盛り返して2Gを連取し、ファイナルにもつれ込んだ。

 ここでは前田ペアが奮起し、最初の5ポイントを連続で奪うなど6-1としてマッチを握る。しかし、ここから原口ペアが驚異の粘りを見せ、5連続ポイントでデュースに持ち込むと、次のポイントも奪い、6連続ポイントで逆にマッチを握った。
 
 だが、次のポイントは古田のボレーがわずかにアウトとなり、デュースアゲイン。九死に一生を得た前田ペアは、中谷がバックボレーとポーチで連続ポイントを奪い、⑨-7で第1対戦を制した。
 
 兵庫県の佐藤日香莉(東芝姫路)と京都府の長谷川憂華(ワタキューセイモア)の対戦となった2番シングルスは、佐藤が先行し、そのたびに長谷川が追いつく接戦に。しかし、第5Gを取って三たびリードを奪った佐藤が、続く第6Gも制し、中野舞/根岸楓英奈が控えていた3番まで回さずに歓喜の瞬間を迎えた。
 
 兵庫県は昨年、東芝姫路の単独チームで7年ぶりの優勝。今年は前田/中谷という強力ペアが加わり、ライバルを退けて連覇を成し遂げた。

2年連続19回目の優勝を果たした兵庫県

ワタキューセイモアの単独チーム、京都府は17年ぶりの優勝こそならなかったものの準優勝

SHIROYAMA HOTEL kagoshimaの単独チームで3位となった鹿児島県

取材・文◎石倉利英 写真◎上野弘明