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2025.07.07

【ハイジャパ2025】岩田悠/栗岡(市立尼崎)が初の全国3位も、敗れた経験の方が貴重な時間に。

ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ2025◎6月18~22日/札幌市円山庭球場

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岩田悠聖(市立尼崎)

 ハイジャパは1カ月後のインターハイに向けて、課題を確認する意味で大きな機会だと言われている。市立尼崎の岩田悠聖/栗岡優志は現在地を知るという意味では貴重な経験で、夏に期待を抱けるような内容のテニスだった。

「全国大会で準決勝に行くなんて初めてのことで、自分より上しかいないと思って向かっていきましたが、最後に打ち負けました。押しきれないで、離された。そこは一番悔しい点です」と岩田が話すのは準決勝で敗れた相手後衛の植田璃音(高田商業)のこと。さらに岩田は続けた。
「レシーブのテンポが準決勝までとあまりに違いました。一気に早くなった。タイミングが合わない。ラリーから相手有利な展開になりました」

 岩田の気持ちの入ったストロークは印象に残ったが、それを上回る選手がいた。完敗だったが、ここで体感できたのはインターハイにつながるはずだ。
「手は届かないとは思わないです。これからの日々の練習をどう過ごしていくか。苦手なところを反省して、練習に生かしたいです」

 前衛の粟岡によれば、「準決勝までは自分たちの形ができていたのが、準決勝は自分が出られないようになりました。自分たちらしくできなかった」と言う。それでも、昨年の近畿大会以降結果を出せていなかったが、「インターハイに向けていい経験になりました」と振り返った。

 高校生は1カ月で変身すると言われている。2人のテニスが上昇するきっかけは北海道にあったのだ。

幅広く動ける栗岡優志(市立尼崎)で決めるのがスタイル

 

文◎福田達 写真◎井出秀人