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2025.09.01

【インカレ2025】大学対抗の男子は法政大が28年ぶり2回目のV! 女子は日本体育大が3連覇を達成!

インカレ2025◎8月29~9月3日/千葉県総合スポーツセンター庭球場、青葉の森スポーツプラザ庭球場、四街道総合公園庭球場(男子)、千葉県総合スポーツセンター庭球場、高浜庭球場、稲毛海浜公園スポーツ施設庭球場(女子)

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男子大学対抗優勝 法政大

 2025年度のインカレ大学対抗は、2日目の8月31日に予定されていた日程が日没のために最後まで消化できず、男女決勝は翌9月1日に試合の途中から再開された。

 男子は準決勝で明治大を破った前回3位の日本体育大と、同じく準決勝で中央大を下した前回準優勝の法政大が決勝で対戦。1次戦では、まず野口快/安部蓮生がG④-1で快勝した日本体育大が先勝すると、法政大も森川亮介/広岡大河が壮絶なファイナルデュースの末に日本体育大の片岡暁紀/屋比久大夢を撃破。1日に順延された第3戦で、橋場柊一郎/菊山太陽が勝利したことで優勝に王手をかけた法政大が、2次戦でも森川/広岡が野口/安部をまたしてもファイナルで振りきり、28年ぶり2回目の優勝に輝いた。
 
 法政大の高橋和孝監督は「私がチームを任されるようになったのが今年度からということもあり、28年ぶりという実感はありません。初優勝できたような印象です。試合に出た選手がそれぞれに活躍してくれました」と総括し、主将の森川は「率直にうれしいという気持ちと、インカレではずっと負けてきたので、やっと勝てたという言葉にできない思いがあります」と安堵の表情だった。

男子大学対抗準優勝 日本体育大

天間/左近(日体大)が3本回し

 女子は、2連覇中の日本体育大と3年ぶりの王座奪還を目指す明治大が、それぞれ準決勝で國學院大と福岡大をストレートで破り、決勝で対戦した。決勝では天間美嘉/左近知美が日本体育大に1勝目をもたらしたが、明治大は前田梨緒/中谷さくら、大𣘺玲雨/青松淑佳が連勝。前回王者の日本体育大は追い込まれたが、天間/左近が1日に持ち越された2次戦、3次戦で強さを見せつけ、鮮やかな〝3本回し″。3年連続15回目の優勝を手繰り寄せた。

 日本体育大の篠原秀典監督は「チームが総力を結集してつかんだ優勝でした。選手や応援に回った部員、スタッフ、OB、保護者と、みんなで戦えたのが1番でした」と語り、目に涙を浮かべた。頼れるキャプテンぶりを発揮した左近は、「もちろん、うれしさもありますが、今まで日体大の層が厚いメンバーが輝いているのを見て悔しい気持ちが大きかったので、やっと自分もできたという気持ちです」と充実感をあふれさせた。

 インカレはこの日から個人戦のダブルスがスタート。男子は5回戦まで、女子は4回戦までが行われ、ともにベスト32が出そろう。

女子大学対抗優勝 日本体育大

女子大学対抗準優勝 明治大

取材・文◎小野哲史 写真◎ぉまみ