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2021.03.26

【新発売】中堀成生氏の新刊が3月27日発売! マルチアングル戦術図解 ソフトテニスの戦い方

マルチアングル戦術図解「ソフトテニスの戦い方」◎3月27日発売・本体1800円+税

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39歳まで代表として戦った中堀成生氏。引退後は2011年からナショナルチームのコーチに

 日本代表として15年間戦い続け、指導者としても輝く中堀成生氏。3月27日に、次の展開をイメージできる戦術の新しい教科書が発売されることになった。これまでの指導書と違うのは、写真ではなく、3Dを駆使した立体的な図版を使用していることだ。一目で分かりやすく、戦い方を想像できる。今回は発売を記念して、著者からメッセージが届いた。

 ソフトテニスはこれまでにルールの面でも技術の面でも、様々な進化を遂げてきました。長い歴史の中で雁行陣でのスタイルが主流だった時期から、2000年に入り国際大会で中華台北のダブルフォワード(攻撃型並行陣)に勝てない時期があり、当時日本代表だった私もダブルフォワードへの対応が求められ、ネットに詰めてボレーやスマッシュも打ちました。今では日本のトッププレーヤーの中にはダブルフォワードで戦うペアもいるようになってきました。

 ソフトテニスだけでなく、スポーツで戦っていく上でセオリーは大事です。勝つためには、一方でそのセオリーを逆手にした戦術も必要となってきます。リスクを負ってでもやりきるプレーが求められるケースもあります。

 例えば、相手の陣形を崩してオープンスペースを作り、そこへ打ち込んでいけば得点できる可能性は高くなりますが、あえてそのオープンスペースではなく逆をつくショットを打ってみるなど……。そういった駆け引きや、相手の態勢を観察した状況判断でいろんなショットを繰り出す必要があります。今回、この著書の中では、セオリーをベースとした駆け引きを中心に解説しています。私が話すことがすべてではありません。皆さんも自分なりの戦い方を見つけ出してほしいと思います。

 そもそも、ソフトテニスという競技はミスをしたほうが負ける競技だと思っています。小・中学生、高校生くらいであれば、「ダブルフォールトをしない」、「セカンドレシーブのミスをなくす」というだけでもトーナメントの1つや2つ上に勝ち上がることができるのではないでしょうか。そのような基本的技術の修得に加え、この本の戦術を考えながらプレーしてもらえれば、より勝利に近づくことができると思います。中にはやや高度な技術が必要なものもありますが、勝つためのヒントとなるはずです。多くのソフトテニスファン、愛好家、そしてプレーヤーの方々のお役に立つことができれば幸いです。

                                      中堀成生

プレーヤーの視点を多角的なアングルで展開することにより、相手プレーヤー側からの視点も把握でき、プレーのイメージがふくらみやすくなっている

マルチアングル戦術理解 ソフトテニスの戦い方
定価(本体1800円+税)


第1章 雁行陣のサービスまわり、レシーブまわり
第2章 展開の駆け引き
第3章 ダブルフォワードの戦い方
第4章 実戦編:駆け引きと相手のタイプによる攻め方、しのぎ方