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2022.10.23

【全日本・最終日】最後のチャンス――今季で引退の中川/石井が初V!

第77回天皇賜杯・皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権大会◎10月21~23日、香川県総合運動公園テニス場、高松市亀水運動センター庭球場

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ナショナルチームや各大会で実績を残してきたふたり、最後のチャンスに頂点に立った

 3年ぶりの開催となった第77回天皇賜杯・皇后賜杯全日本選手権大会が10月21日に香川県総合運動公園テニス場、高松市亀水運動センター庭球場にて始まり、各大会の上位進出ペアが男子は187ペア、女子は167ペアがエントリー。23日には最終日を迎え、女子は第2シードの小林愛美/𠮷田澪奈(東京女子体育大)が準々決勝で敗退し、第1シードの高橋乃綾/半谷美咲が準決勝で姿を消す、激戦の上位ラウンドとなった。その中で、決勝進出を果たしたのが、東京女子体育大の鈴木理奈/白﨑ひかると中川瑞貴/石井友梨(ワタキューセイモア)だった。

 決勝序盤は、配球良く中川/石井が「2人で一本」のコンビネーションプレーを決めるなど、一気にG4-0。しかし、中盤から中川のシュートボール率の下がったところ、鈴木が逆に打ち出し、鈴木/白﨑がコンビネーションよく機能し出す。3ゲーム連取でG3-4まで挽回したが、流れを再度手繰り寄せた中川ぺアが、8ゲーム目を⑥―4で奪って、皇后杯初優勝を決めた。

 今季で現役引退を決めている中川/石井。「ペアを組んで3年目。コロナで2年全日本選手権がなく、ペア最後の今年、勝ててよかったです」(中川)。最大の目標を手にした中川と石井。最後のチャンスに、見事有終の美を飾った。

ここ3年間、打ち方などを変え、よりよく進化を遂げてきた中川

勝負強さは天下一品! 決勝でも後ろに下がりながら、前に来た球に反応してボレー

8強に2組入った東京女子体育大。そのうち鈴木/白﨑が決勝へ

取材・文◎八木陽子 写真◎牛島寿人