
【日本代表予選会】確かな手応え! 初ペアの塚本光琉/野本凌生、期待値ふくらむ8強入り
第9回アジア選手権大会 日本代表予選会◎4月26、27日/宮城県・仙台市青葉山公園庭球場

この春、中学校を卒業したばかりの塚本光琉(岡崎城西)と法政大の2年生、野本凌生。直前に仙台で行われたナショナルとアンダーによる合宿で練習試合は経験したが、大会で組むのは初めてだ。
塚本は「野本さんと組めたことで心臓がバクバクで、緊張しました。試合で声をかけてくれて、たくさんアドバイスをしていただいたので、試合の中で成長できていると実感できました」と振り返った。
初日は、阪本崚/池口季将(ワタキューセイモア)に敗れて2勝1敗で決勝トーナメントに進出した。その敗れた試合は序盤の1ゲーム、2ゲームを練習されて、ペースを握られた。それを前提に2日目は「最初の1G目サービスレシーブを意識して、攻めていくことが大切です。特に、初戦の入りが大事、最初のサービス、1G目、2G目を取っていこうと話しました」と野本。
まさに、損通りの試合展開で、決勝トーナメント1回戦の四位光太/津島青空(ベスト/日本体育大)をG⑤-0、2回戦の山本貴大/川﨑浩希(ワタキューセイモア)をG⑤―1と立ち上がりからポイントを重ねる試合で準々決勝進出を決めた。
対するは野本と同じ法政大の菊山太陽/橋場柊一郎。この試合は最後まで競ったが、終盤の大切な場面で2人にミスが続いて、G3-⑤で敗れた。
「最後に痛い場面でミスが出ました。(塚本は)高校1年生のレベルじゃないです。このレベルでやれる選手じゃないですか」と野本。
塚本は、「こういう環境でやれて、自信になりました。このレベルだといろんな打点で打っているなと感じましたし、踏み込んで打ったり、テンポを上げたりすることを吸収できたので、いい経験にもなりました」と話した。
最後まで、代表切符だけを見つめて、戦い抜いた。だから、次のステップへの大きな自信を手にした。

前衛として大きな可能性を秘める野本

全日本シングルスも楽しみな塚本