TOPICS
大会
2025.09.03

【インカレ2025】シングルスは男子の橋場(法政大)が2年ぶりV! 女子は天間が日本体育大対決を制して初優勝!

インカレ2025◎8月29~9月3日/千葉県総合スポーツセンター庭球場、青葉の森スポーツプラザ庭球場、四街道総合公園庭球場(男子)、千葉県総合スポーツセンター庭球場、高浜庭球場、稲毛海浜公園スポーツ施設庭球場(女子)

関連キーワード:
男子シングルス優勝 橋場柊一郎(法政大)

 インカレ最終日となる9月3日、全日本学生シングルスの2日目が千葉県総合スポーツセンター庭球場で行われた。男子は90人、女子は84人がエントリーし、前日未消化だった試合を含めて主に3回戦から始まり、2025年度男女シングルスの学生チャンピオンが決まった。

 先にすべての試合を終了したのは、第1~4シードが4回戦までに姿を消す波乱の展開となった女子だった。庭田咲月(國學院大)、前回3位の天間美嘉(日本体育大)、吉木理彩(日本体育大)、高橋瑚子(早稲田大)が4強に残り、準決勝では天間が庭田を、吉木が高橋をともにストレートで下した。

 日本体育大の同じ3年生による同校対決となった決勝は、第4ゲームまでは天間、吉木が交互にゲームを取り合ったが、その後は勝負所で天間の正確なショットが炸裂。第5、第6ゲームを連取した天間が優勝に輝き、大学対抗との2冠を達成した。

 3連覇に貢献した大学対抗、準優勝で終えたダブルスと連戦続きで、「脚に来ていた」という天間だが、驚異的なタフネスぶりを発揮し、体力面でのきつさを感じさせなかった。「とりあえずベスト4に入ることが目標でしたが、決勝まで上がったら優勝したかった。勝ててうれしいです」と天間は話し、仲間たちからの祝福にはにかんだ。

女子シングルス優勝 天間美嘉(日本体育大)

 

女子シングルス準優勝 吉木理彩(日本体育大)

女子シングルス3位 庭田咲月(國學院大)

女子シングルス3位 高橋瑚子(早稲田大)

◎橋場が失ゲーム0で決勝へ

 男子は、前々回の王者で前回準優勝の橋場柊一郎(法政大)、明治大ルーキーの米川雅翔と坂口生磨、竹田凌(日本体育大)が4強に進出。準決勝で米川に快勝した橋場と、竹田をG④-1で振りきった坂口が決勝に駒を進めた。

 決勝は第1ゲームから白熱し、橋場がもつれにもつれたデュースをものにすると、坂口も粘り強く脚を動かし、第2ゲームを奪い返す。橋場は今大会7試合目にして初めてゲームを失った。しかし、第3ゲームを取った橋場が第4ゲームも逆転で奪って流れをつかみ、一気に勝負を決めた。

「ダブルスはベスト32で負けてしまい、感覚的にあまり調子が良くなかったのですが、悪いなりに修正しながら、脚は動いていたのでフットワークを心がけてプレーできたのはよかったです」と橋場。1年生だった2年前に優勝し、前回は惜しくも準優勝だったが、絶対的な自信を持つシングルスで3度、インカレ決勝の舞台に立ち、見事に王座に返り咲いた。インカレ3冠という偉業への挑戦は、最終学年となる来年度に持ち越された。

男子シングルス優勝 橋場柊一郎(法政大)

男子シングルス準優勝 坂口生磨(明治大)

男子シングルス3位 米川雅翔(明治大)

男子シングルス3位 竹田凌(日本体育大)

取材・文◎小野哲史 写真◎井出秀人