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2019.07.28

【インハイ】記念すべき初出場初勝利・石橋仁/田上嘉伸(ルーテル学院)「応援も一つになって戦えた」

男子団体戦:インターハイ2019◎7/25-8/1宮崎県・生目の杜運動公園テニスコート

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2番で記念すべき初戦突破に貢献したキャプテンの石橋仁

 7月25日(水)から8月1日(木)にかけて、ソフトテニスのインターハイが宮崎県宮﨑市の生目の杜運動公園テニスコートで開催されている。28日は男子団体戦。48校が1日で頂点を争うトーナメントだ。

初出場対決に勝利

 男子団体戦は、38年連続41回目の出場となった三重高(三重)のように、昭和から平成、令和と時代をまたいで連続出場を続けるチームもあれば、記念すべき初出場のチームも。今年は埼玉平成(埼玉)、明法(東京)、大分高(大分)、ルーテル学院(熊本)の4校が初出場で、まずは記念すべきインハイ初勝利を目指して大会に臨んだ。

 このうち、明法とルーテル学院は初戦で対戦し、初出場初勝利を争うことになった。優勢に進めたのはルーテル学院。1番の並行陣ペア、八木楓/吉村崇樹が0で最初の勝利をつかむと、2番の石橋仁/田上嘉伸はG2-3とリードを許しながら、2G連取の逆転で2回戦進出を決めた。

 2回戦で明徳義塾(高知)に敗れたものの、チームの歴史に大きな一歩を刻んだインハイ初勝利。キャプテンとしてチームを引っ張った石橋と田上のペアに試合後、話を聞いた。

「目標を達成できた」(田上)

――インハイ団体戦、初出場で1勝を挙げました。

石橋 目標は1回戦突破、一つずつと考えて、この大会に合わせて準備してきました。相手も同じ初出場なので負けられなかったし、どうしても全国で1回勝ちたいと思っていて。応援も一つになって戦えたので、1回戦を突破できたと思います。

田上 去年のインハイは別の選手とのペアで個人戦に出て、団体戦は初めてでした。1回戦突破が目標で、苦しいときもありましたが、しっかり勝ちきれて、目標を達成できてよかったです。ただ、もう少し上まで行きたかったので、悔しさもあります。

――団体戦出場はチームの大きな目標だったと思いますが、本番に向けてどんな準備をしてきましたか?

石橋 県総体が終わった後、チームが初出場で満足してしまい、チームが良い方向に向いていなかったので、チーム全体でミーティングをしました。自分たちの目指すところは、どこなのかを確認して、練習から雰囲気を大事にしたり、一人ひとりの意識を高めていきました。

――技術的に取り組んだことは?

田上 ボレーを確実に決めるために、前に張り付いてプレーすることなどを考えてやってきました。

――1回戦の2番で出て、G2-3とリードされました。どんな声を掛け合っていましたか?

石橋 ここは自分たちにとって最高の舞台。苦しんで、きついと言いながらプレーするのは、もったいないので、どんな結果になっても楽しんでやろう、と話し合って、気持ちを一つにしました。

田上 最初は緊張して足が止まっていましたが、だんだん慣れてきました。

――初のインハイ団体戦を経験して、後輩たちに積み上げていってほしいことは何だと感じましたか?

石橋 試合をしてみて感じたのは、全国の相手も、はるかに力が違うわけではなく、自分たちがミスをしているだけ。ミスをしなければ、どんな高校でも戦えると実感しました。後衛はしっかりコートに収めてミスをしないこと、前衛はアタック止めや、もってこられたボールをしっかり決めて流れをつかむこと、そういうことを後輩には伝えたいです。

――田上選手は個人戦の経験も積みました。

田上 周りを見ていて分かるのは、後衛がしっかり打ち込んで、前衛が決めているプレーが多い。そこでミスをすると流れが変わっているので、しっかり決められるように頑張ってほしいです。

――やりきれましたか?

石橋・田上 やりきれました!

逆転勝ちした2番の前衛・田上嘉伸

1番で出て初勝利をつかんだ八木楓

八木とのペアで1番の勝利に貢献した吉村崇樹

ベンチも、スタンドのメンバーも一丸となって戦った

部員全員に女子マネジャーも加わっての記念写真。部の歴史に残る夏に

惜しくも敗れたが初出場で奮闘した明法

取材・文・写真◎石倉利英 写真◎川口洋邦(プレー)

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