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海外/日本代表
2019.10.28

最高のパフォーマンスを演出するジャストサイズのシューズで、世界選手権「金」メダルを!

日本代表対談◎長江光一 [NTT西日本] × 小林幸司 [ミズノ] 【AD】

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日本代表として、ともに世界で戦った二人がシューズを語り合った

 通算8度目の日本代表として世界に挑む長江光一。4大会連続の主将にも指名されて、今回も先頭を走る。同じく過去日本代表に8度選出された小林幸司氏は、今季からミズノの日本代表サポートスタッフとして、選手たちのウエア、シューズなどに気を配る立場になった。代表で共に戦った二人だから分かり合えること、さらにはシューズのこだわりを聞いた。

変化に適応して、8回目の日本代表

――長江さんは日本代表選出8回目、チームでは世界での経験値が違います。
長江 意識していることはそんなにないですが、8年も日本代表に選んでいただいていて思うのは、テニス自体が変化している中で毎年適応してこられたのかな、と。代表には篠原(秀典)さん、小林(幸司)さんという良いお手本がいたのでダブルフォワードも進化してきましたが、そういうプレーを身近で見ながら、自分も進化していけた。良い環境で変化をしながら今のテニスに適応してきたのが、8年になったと思います。
――今回の代表でも主将に選出されました。
長江 〝今年お前″と言われただけで(笑)。
小林 昨年もキャプテンだったよね。いつから?
長江 前回の世界選手権(2015年)、インドからです。篠原さん、小林さんがいなくなったときですね。
――小林さんは代表を長く経験され、今年から日本代表をサポートする立場になりました。
小林 はい。シューズが一番プレーに影響を与えるので、一人ひとりが納得できる状態を心掛けて対応するようにしています。その面では大会までが勝負ですね。特に砂入り人工芝&クレーと世界選手権が行われるハードコートでは少し違う面もあるので、そこは選手とコミュニケーションを取りながらやっています。

パフォーマンス向上のシューズ選びとは⁉

――今回の日本代表が履くシューズの特徴を教えてください。
小林 軽量感とフィット感が一番の特徴ですが、今回は砂入り人工芝&クレー用のアッパーに、ハードコート用のソールを特別に加工して作成しているので、世界選手権のコートでベストなパフォーマンスにつながる仕様になっています。
長江 今年から普段の練習や試合でもミズノ製の砂入り人工芝&クレー用のシューズを使用していますが、自分の好みに合っています。世界選手権はハードコートなので、普段履いているシューズのソールをハードコート用に加工してもらっています。国際大会はどうしても緊張するので、安心して使用できる道具があるのはありがたいことですね。
――シューズ選びで重要視することはありますか。
長江 サーフェスとかシングルス、ダブルスで変わってきます。ハードコートでは基本的に滑らず、ぎりぎりのボールを取るときに少し滑れるようなシューズが好きです。ただ、滑ったときに横ズレするのでその部分の耐久性があるかどうか。硬いシューズはたくさんありますが、フィット感が良くなく足が疲れることもあるので、そこのバランスですね。それが取れているのが今回使用するシューズです。

日本代表合宿より

12選手すべてが自分にあったシューズを選ぶ

――ダブルスではどうですか。
長江 ダブルスでギリギリのボールを取るときは、そんなに滑ることはないので、もっとグリップするシューズを選びます。砂入り人工芝では自然と滑るので、できるだけ滑らないシューズとか。または、滑るが、柔らかすぎないとか、それらのバランスですね。今回のシューズは滑りの感覚、硬さもちょうどいいです。
小林 国際大会での選手の不安をできるだけ大会前に解決しておきたいので、まず足型測定で選手一人ひとりの個性を確認して、しっかりとフィットするサイズや幅のシューズを選んでもらっています。ですので、今回の12選手は全員がベストなパフォーマンスを発揮できると確信しています。
長江 足型自体の測定の経験はありますが、それに合ったシューズを選択できるということは初めてでした。日本代表でも自分の希望通り選べるので、一番うれしいことです。
小林 そういうシューズを履いて、良い点を具体的に教えてもらえる?
長江 試合では対戦相手とのことだけに集中したいので、試合中にシューズのことは考える必要がない。それが一番ですね。
――一シューズは、カラーやデザインなど、機能とは違う部分で選択されるケースが多いと聞きます。
小林 ラケットと比べると、シューズの関心は少し薄く、中学生ぐらいの年代ではサイズが大き目のシューズを履く傾向にあります。そのため、足のケガや疲労につながり、試合のパフォーマンスも低下につながっています。
――フィットしないシューズはフットワークに影響を与える場合もありますか。
長江 シューズ内のどこかに少しすき間があればズレるので、その分0.何秒ですが遅れる。それがボール到達点では何十㌢になります。
小林 0.5㌢でもかなり大きいですね。若い年代ではフィット感を気にせず、ルーズに履いているケースが多いですが、全ての選手にあったシューズをご提案したいです。ぜひ、長江選手をお手本として、自分のプレーを向上させてくれるシューズ選びをしてほしいですね。
――本日はありがとうございました。

世界選手権では丸中大明選手とのペアで個人戦のタイトルを狙う

PROFILE
ながえ・こういち●1987年10月28日生まれ/岡山県出身/175㎝/O型/右利き・前衛/総社ジュニア(小3)→前衛総社東中→岡山理大附高→早稲田大→NTT西日本。2011年世界選手権で四大国際大会デビュー。今回の世界選手権で8大会連続出場となる。シングルス金メダル(2013年東アジア競技大会)、国別対抗金メダル4回(2012、13、15、16年)

こばやし・こうじ●1984年4月30日生まれ/神奈川県出身/177㎝/A型/右利き・前衛/大和ジュニア(小2)→光丘中→岡山理大附高→日本体育大→ミズノ。2004年、20歳で初の日本代表入り。四大国際大会通算出場8回。ダブルス金メダル(2013年東アジア競技大会)、国別対抗金メダル4回(2007、2012、13、16年)。2017年度を終えて引退した

 

取材・文◎福田達 写真◎井出秀人

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