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2021.08.03

【インハイ】創部6年目のインハイ初出場・林ちひろ/宮内藍美(明石商業)「あきらめずに頑張って、インハイに出ることができてよかった」

インターハイ2021:女子◎8/2-4 石川県七尾市・和倉温泉運動公園テニスコート

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左から宮内、林、サポートで同行した2年生の牛尾彩愛。明石商業ソフトテニス部の初インハイだった

 ソフトテニスのインターハイ、女子は石川県七尾市の和倉温泉運動公園テニスコートで開催されている。8月3日は316ペアが出場する女子個人戦の1日目が行われている。

個人戦で初のインハイ出場

 兵庫県の明石市立明石商業高校には以前、男女の硬式テニス部があり、ソフトテニス経験者の林諒平監督も女子の硬式テニス部を指導していた。しかし2016年に女子のみソフトテニス部に移行。現在は林監督の下、3年生と2年生が7人、1年生が9人で活動している。

 今回、林ちひろ/宮内藍美の3年生ペアが、創部6年目で初のインハイ出場。1回戦では永井美彩紀/青木樹里(群馬・健大高崎)と対戦し、林の力強いストロークや宮内のボレー、スマッシュなどでG2-0とリードした。だが、そこから相手の反撃に遭い、G2-3とリードを許す。第5G、相手のマッチを4回続けてしのぐ粘りを見せたものの、5回目で振り切られ、G2-④で初戦突破はならなかった。

 全国1勝はならなかったが、夢の舞台に立ったことは同校ソフトテニス部にとって大きな一歩であり、後輩たちに勇気を与えるだろう。入学当初からペアを組み、蓄えてきた力を全国で発揮した2人に試合後、話を聞いた。

ここまで来れるとは思っていなかった

――初のインハイは1回戦敗退となりました。

 最初は自分たちがやりたいことができていましたが、ゲームが重なっていくたびに、相手に先にやりたいことをやられるようになってきて、最後まで対応できませんでした。

宮内 第2ゲームまでは私もポーチに行けたり、自分たちが流れを作ってできたと思います でもサービスレシーブがうまくいかなくなり、ロブも多く使われるようになって、苦しい試合になりました。

――いつからペアを組んでいるのですか?

 入学したときから、ずっとです。

宮内 「はじめまして」から(笑)。

 会った初日にペアを組んで、試合をしたんです。

――あこがれのインハイの舞台は、どのようなものでしたか。

  他の大会でも1回戦はありますが、インハイは全国なので、同じ1回戦でも気持ちが違います。相手の強さも違いました。

宮内  少し緊張しましたが、そのぶん楽しんでやろうと思っていました。いつもより声を出してプレーできたと思います。

――明石商業ソフトテニス部で、どんなことを学びましたか?

 高校でソフトテニスを続ける気は、あまりなかったんです。近畿大会や全国大会に行くというより、3年間もう1回運動できたらいいな、というくらいの気持ちで明商(めいしょう)に入りました。でも、一つ上の代と私たちの代になったとき、全国を目指そうという目標を立てました。そこから全国に行きたくなって練習の気持ちも変わり、試合に負けて、初めて悔し泣きもしました。しんどいことの方が多かったですが、最後まであきらめずに頑張ってきて、最後のインターハイに出ることができてよかったです!

宮内 私は中学からソフトテニスを始めたので、近畿大会も全国大会も正直、行けると思っていなかったです。まさか、ここまで来れるとは思っていなかったので、すごくうれしいです。自分のレベルでは行けないと勝手に思い込んでいましたが、ペアを組んで試合に勝っていくうちに、全国に行きたいなという目標ができました。ここに来ることができて、すごく貴重な経験ができました!

取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人

林は力強いフォアを披露

ボレーやスマッシュで得点を重ねた宮内

林は左右に振られても粘り強くプレー

宮内は積極的に取りに行く姿勢を見せた

明石商業で初のインハイ出場を果たした林(左)/宮内

 

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