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2022.03.29

【高校選抜2022・2日目】優勝候補が実力示す。全日本高校選抜は男女のベスト8が決定。

第47回全日本高校選抜大会◎3/28~30・日本ガイシスポーツプラザ

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高田商を牽引する野口主将(手前)と菊山

 愛知県の日本ガイシスポーツプラザで開催されている第47回全日本高校選抜大会は2日目の29日に2、3回戦が行われ、男女のベスト8進出校が出そろった。

 この日からシード校が登場し、前日にも増してハイレベルの戦いが展開される中、男子で強い印象を残したのが尽誠学園(香川)と高田商(奈良)だ。

 昨夏のインハイ王者でトップシードの尽誠学園は、初戦(2回戦)で初出場の享栄(愛知)を③-0と危なげなく退けると、3回戦では関東3位の霞ヶ浦(茨城)と対戦。1番の藤﨑広大/黒坂卓矢が田中駿裕/高嶋春弥にファイナルに持ち込まれたものの、ここで集中力を発揮してG④-3で先勝し、流れを引き寄せた。続く2番では岩田皓平/上田泰大がG④-1で快勝。余力十分の戦いぶりで8強入りを決めた。

 3大会ぶりの優勝を目指す高田商(奈良)は、初戦で熊本工(熊本)にストレート勝ち。高岡商(富山)との3回戦も1番を團野佑紀/安達宣がG④-1で、2番を野口快/菊山太陽がG④-0で勝利して、順当に準々決勝にコマを進めた。8人のメンバー全員を起用するなど層の厚さを感じさせる内容で、いい状態で今大会に臨んできていることをうかがわせた。

 波乱となったのは3回戦の大牟田(福岡)対三重(三重)だ。1番を大牟田、2番を三重が取って迎えた三番勝負で、大牟田の山下凱空/柴田滉生が青木吟斗/板舛慶大をG④∸1で撃破。伝統校を見事に倒して堂々のベスト8進出を果たした。このほか、大会連覇のかかる東北(宮城)、上宮(大阪)、羽黒(山形)、岡山理大附(岡山)、都城商(宮崎)が最終日の準々決勝に進んだ。

 

 三番勝負が相次ぎ熱戦の連続となった女子では、前年度の優勝校で第1シードの東北(宮城)の安定感が目を引いた。初戦(2回戦)で明豊(大分)に③-0と完勝すると、関東2位の日大藤沢(神奈川)との3回戦では、1番を天間美嘉/横山心花がG④-0、2番は中島はな/古山愛梨奈がG④-1で勝利。安定感ある試合運びを披露し、連覇へ向け好発進した。

男子2日目の結果

連覇を狙う東北の中島(左)/古山

 3回戦は好カード目白押しで、近畿1位の和歌山信愛(和歌山)は昭和学院(千葉)に1番を先取されたところから逆転勝ち。2年生で全中個人戦を制したツインズペア、岩元望美/岩元愛美の存在感が光った。東海1位の三重(三重)と近畿3位の昇陽(大阪)の強豪対決は、1-1で迎えた3番を吉崎琴葉/村本菜那子の主将ペアがG④-1で制し、昇陽が準々決勝に進んだ。

 中国1位の広島翔洋(広島)と近畿2位の須磨学園(兵庫)の実力校同士の対戦も三番勝負となり、広島翔洋の石田蓮/宮前希帆がG④-1で勝ってベスト8入りを決めた。また文大杉並(東京)、京都光華(京都)、宮崎商(宮崎)、米子松蔭(鳥取)も、8強に名乗りをあげた。

女子2日目の結果

 大会最終日となる30日は準々決勝から決勝までが行われ、春の高校王者が決定する。

取材・文◎直江光信 写真◎川口洋邦

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