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2022.09.04

【全日本社会人男子】内本隆文/内田理久(NTT西日本)、苦しい試合を乗り越え、頂点に立つ!

第50回全日本社会人選手権大会◎9月3、4日/ALSOKぐんま総合スポーツセンターテニスコート、前橋総合運動公園テニスコート他

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なかなか勝てなかった船水颯/上松を破って、初優勝を決めた内本/内田

 3年ぶりの開催になった全日本社会人選手権は、9月3、4日に群馬県前橋市で開催された。社会人ナンバーワンを目指し、各種目で熱戦が繰り広げられた。

 一般男子・第1シードの船水颯人/上松俊貴(稲門クラブ/NTT西日本)vs内本隆文/内田理久(NTT西日本)――アジア競技大会日本代表の4人による男子決勝。船水颯と内本は、互いの「技術」と「執念」がボールに乗り、迫力のあるすさまじいストロークラリーを繰り広げ、その中、両前衛は守り、勝負を仕掛け、要所を締めていった。

 第1ゲームを船水颯/上松が④―0で奪取すると、すぐさま内本/内田が2ゲーム連取。しかし、船水颯/上松は第4ゲーム、上松のクロスポーチ2本などでG2オールとする。第5ゲームは、内田がサイドを守って船水の強打を止めるなどし、G3-2とリードを奪う。第6ゲーム、昨年の覇者・船水颯/上松は2-3、3-4とされながらも、執念でマッチを逃れ、ファイナルに持ち込む。

 ファイナルは内本ペアが4―0と一気にリードを広げたが、船水颯のストレートパスなどで船水颯ペアが4-5まで挽回する。しかし、内本はすぐさま渾身のクロスパスでポイントし、マッチを握る。11ポイント目、船水颯が厳しいボールを打ち込んだものの、内本がクロスの鋭角へさらに絞り、コート外へ出された船水颯は絞り返せず、ネット。内本/内田が、第1シード・船水颯/上松を破って、社会人ナンバーワンの座を勝ち取った。

「全体を通して迷いなく、わりきってできたと思います」と内田。早い判断力で勝負を仕掛けた

内本は逆クロスに突き刺さってくる相手の打球を何度となくバックのカウンターで返し、ピンチをしのいでチャンスに変えた

「いつもは船水/上松と対戦することがゴールみたいなところがありましたが、今日は勝ちたいという思いが強かった」(内本)
「今回は、1本抜かれても2本取ろうというポジティブな気持ちで叩けました」(内田)

 内本/内田の2日目は、ナショナルチームメンバーの船水雄太(AAS Management)、安藤優作/安藤圭祐(東京ガス/東邦ガス)、そしてチームの先輩・村上雄人/長江光一(NTT西日本)らとの厳しい対決もあり、優勝までは苦しい道のりだったが、集中力をきらさず、戦い抜いた。難敵を次々に連破しての優勝、その価値は非常に大きい。

▼決勝
船水颯人/上松俊貴(稲門クラブ/NTT西日本) 3-④ 内本隆文/内田理久(NTT西日本)
▼準決勝
船水颯人/上松俊貴 ④―3 橋本旭陽/広岡宙(三重高クラブ/NTT西日本)
内本隆文/内田理久 ④―1 仲川晴智/大友 駿(東邦ガス)

「ここ1本」という場面での執念はすさまじかった船水颯

相手のボレーを鮮やかに逆ポイントするなど、終始、高い技術を見せた上松

取材◎八木陽子 写真◎井出秀人

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