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2022.10.10

【国体】成年女子は愛知が23年ぶりの優勝! 快進撃の群馬を決勝で下して2回目の頂点に

4日目(成年女子):第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」◎10/7-10 栃木県那須塩原市・石川スポーツグラウンドくろいそテニスコート

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優勝を決める勝利を飾った那須。あいさつを終えると最高の笑顔でベンチメンバーに駆け寄った

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」のソフトテニス競技は10月10日、栃木県那須塩原市の石川スポーツグラウンドくろいそテニスコートで最終日の4日目が行われた。24チームが参加した成年女子は、愛知が23年ぶり2回目の優勝を果たしている。

群馬は51年ぶりの優勝ならず

 天候が心配された最終日だが、少し雨が強くなる時間帯はあったものの、予定通りの進行で行われた。準決勝ではアドマテックス単独の愛知が兵庫を、群馬がワタキューセイモア単独の京都を、どちらも三番勝負で下して決勝へ勝ち進む。

 決勝の1番ダブルスは、愛知・松田彩野/坂本茉梨乃と群馬・原野亜衣/渡邉絵美菜が激闘を繰り広げた。原野組がG3-2として優位に進めたものの、松田ペアも追いついてファイナルへ。ここで松田ペアが6-3でマッチを握るも、原野ペアも3連続ポイントで追いつき、その後は双方がマッチポイントを握る大接戦。プレーボールから1時間近くに及んだ試合は、松田ペアが⑫-10で振りきり、最初の勝利を挙げた。
 
 2番シングルスは愛知・那須暁帆と群馬・竹和凛が対戦した。那須が最初の2Gをデュースの末に奪ったが、竹和も第3Gを奪い返す。しかし、第4Gは那須がデュースの末に奪って王手をかけると、第5Gも四たびデュースの競り合いを制し、歓喜の瞬間を迎えた。
 
 今大会で快進撃を見せた群馬は、2回戦でダンロップ単独の福島、準決勝で前述の通りワタキューセイモア単独の京都を下し、1971年の第26回大会以来、51年ぶり2回目の優勝に近づいていた(当時の区分は一般女子)。しかし最後に勢いを止めた愛知が、1999年の第54回大会以来となる頂点に立っている。

 愛知は、前回国体が正式開催された2019年と18年は連続3位に終わっており、雪辱を果たしてのタイトル獲得となった。優勝を決めた那須は福島の代表として出場した17年も3位に終わっており、まとめて悔しさを晴らすことに。くしくも今回の開催地は『那須』塩原市で、金メダルを首にかけた那須は「ちょっと意識していました」と笑顔を見せた。

 なお、この日は準々決勝で敗れたチームも含めて順位決定戦が行われた。兵庫が3位、京都が4位、岡山が5位、新潟が6位、広島が7位、徳島が8位で大会を終えている。

決勝でファイナルデュースの激闘を制した松田(左)/坂本がベンチメンバーとハイタッチ

那須が敗れた準決勝で三番勝負を制した久木優佳(左)/奥田結依

2大会連続の3位を経てタイトルを勝ち取った愛知。佐藤英宣監督は愛知県連盟のバックアップへの感謝を繰り返していた

準優勝に終わったが、見事な戦いぶりだった群馬。3番の久保田茜/左近知美も三番勝負で圧巻の勝負強さを見せた

取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人

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