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2023.04.02

【全日本選抜大会】女子ダブルスは志牟田&根岸が初優勝! シングルスの尾上は最多5回Vの金字塔。男子は船水&上松、広岡が2度目の頂点へ

第68回全日本女子選抜・第7回全日本男子選抜大会◎4月1、2日/東京都・東京体育館

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女子ダブルス優勝の志牟田/根岸

 1956年に始まった伝統ある全日本選抜大会。4月1日から2日までの2日間、東京都渋谷区・東京体育館で熱戦が繰り広げられた。

 今大会でもっとも長い歴史を持つ第68回目の女子ダブルスを制覇したのは、志牟田智美/根岸楓英奈(東芝姫路)だった。2日目、「とても高校レベルじゃない」(根岸)という前田梨緒/中谷さくら(須磨学園高)をG④―3、全日本インドア覇者・貝瀬ほのか/渡邊絵美菜(ヨネックス)をG⑤―3で退けると、決勝戦では、昨季の日本リーグを制したナガセケンコーのエース、笠井祐樹/久保晴華を迎える。
 
 奪っては奪い返す熱戦で、最初にマッチポイントを握ったのは笠井/久保。2人は要所を抑えて9ゲーム、6-3でリードするが、志牟田がピンチで深いショットを沈めチャンスをつくり、大逆転に成功した。57分の激闘に、ソフトテニス界きってのファイター・志牟田は、「負けられないという思いだけでした」と満足の表情で振り返った。

 女子シングルスは、2013年に初優勝した尾上胡桃(日体桜友会)が、最多5回優勝の金字塔を打ち立てた。普段から一緒に練習し、3月の沖縄インターナショナルチャンピオンシップで優勝した浪岡菜々美(日体大)との決勝は「緊張があった」というが、浪岡の得意なラリーに持ち込ませず、G④―2で決着。「思い入れのある大会で優勝でき、とてもうれしいです」と万感の表情だった。

日本代表に選出された尾上が通算5回目の優勝

 男子は単複ともに、アジア大会代表勢が頂点へ。シングルスは広岡宙(NTT西日本)が2連覇、ダブルスは船水颯人/上松俊貴(稲門クラブ/NTT西日本)が2年ぶりに優勝を果たした。いずれもアジア大会での金メダルを見据え、広岡は「スライス」、船水/上松は「ダブルフォワード」にこだわって戦ったという。

 すると、決勝戦で広岡は荒木駿(早稲田大)にG④―0、船水/上松は、長江光一/林佑太郎(NTT西日本)にG⑤―1で勝利。NTT西日本の堀晃大監督は「やると決めたことをやり抜いた」と目を細めていた。

白星を積み重ねる船水/上松

国内で敵なしの状況の船水/上松

広岡にとっても大きな勝利だった

●女子ダブルス(32ペア)
優勝:志牟田智美/根岸楓英奈(東芝姫路)貝瀬ほのか/渡邊絵美菜(ヨネックス)
2位:笠井祐樹/久保晴華(ワタキューセイモア)
3位:小林愛美/吉田澪奈(ヨネックス)、貝瀬ほのか/渡邊絵美菜(ヨネックス)
5位:高橋乃綾/岩倉彩佳(どんぐり北広島)、梶尾明日香/古田麻友(ワタキューセイモア)、佐藤あいり/清水麻美(ダンロップ)、前田梨緒/中谷さくら(須磨学園高)

●男子ダブルス(12ペア)
優勝:船水颯人/上松俊貴(稲門クラブ/NTT西日本)
2位:長江光一/林佑太郎(NTT西日本)
3位:浅見峻一朗/初鹿暁哉(東北高)、山根稔平/米澤要(ヨネックス)

●女子シングルス(6人)
優勝:尾上胡桃(日体桜友会)
2位:浪岡菜々美(日体大)

●男子シングルス(6人)
優勝:広岡宙(NTT西日本)
2位:荒木駿(早稲田大)

取材・文◎鈴木快美 写真◎井出秀人

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