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2023.11.26

【ジュニアジャパンカップU-14、U-17】】U-17の植田とU-14の塚本が男子シングルスで連覇。U-17女子の前川は2冠達成!

第18回ジュニアジャパンカップ◎11月24~26日/宮崎県宮崎市・生目の杜運動公園テニスコート、久峰総合公園テニスコート

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シングルスで連覇を達成した植田璃音

 宮城県宮崎市で11月24日から始まった第18回ジュニアジャパンカップ「競技者育成プログラム(Step-4)」は、25日にシングルスが久峰総合公園テニスコート(U-20)と生目の杜運動公園テニスコート(U-17、U-14)で行われた。26日にはダブルスが生目の杜運動公園テニスコートで行われ、それぞれのカテゴリーで王者が決まった。

 U-17男子の植田璃音(奈良)とU-14男子の塚本光琉(愛知)は、シングルスでともに2連覇を果たした。9月のJOC(全日本ジュニア選手権)優勝により、すでにアンダー入りの権利を持っていた植田だが、「権利どうこうではなく、この大会で結果を残すことを考えて練習してきた」と、モチベーションは高かった。「去年は準決勝ぐらいからギリギリだった」という体力も、高校に入ってから「1日5試合でも6試合でも、最後まで走り切れる体力作りを意識してきた」という取り組みが実り、昨年よりも成長した姿を披露した。

「連覇を狙っていた」という塚本は、「勝ちたい気持ちの方が大きくて、プレッシャーは感じなかった」と話す。シングルスを得意にし、「ボレーやカットをいろいろな場面で使って、コートを大きく利用する」戦い方を持ち味にしている。まさにこの日も、多彩なショットで対戦相手を圧倒し続けた。決勝トーナメントでは、全中個人覇者の前田蒼生(兵庫)と戦った準決勝こそ2ゲームを落としたものの、決勝を含めた他の3試合は相手に1ゲームも与えない完勝だった。

 U-17女子の前川愛生(広島)は、シングルスとダブルスの2冠に輝いた。シングルス決勝の相手は同じ広島翔洋高で、パートナーでもある塚本七海だった。サウスポーから繰り出される絶妙なカットサービスにはやや苦しんだ面もあったが、ラリーに持ち込めば打ち負けることはほとんどなかった。「高校生になって、高校生のボールにも慣れて、自分の脚が追いつくようになってきた」と自身の成長に手応えをつかみ、JOC優勝から「良い波に乗ってこの大会を迎えられました」という。

 前川は翌日のダブルスでは中学生の柏春花(茨城)とペアを組み、際どい勝利をものにしながら頂点へと駆け上がった。決勝も「相手は高校生で(柏が)緊張するだろうから、自分のプレーで引っ張って、不安な気持ちにさせないように心掛けた」とリーダーシップを発揮。柏も「引っ張ってもらって自信になったし、決めた後の次のボールも『やってやろう』と前向きな気持ちを持てました」と、前川と1日をともに過ごしたことで多くのことを学んだようだ。

 全カテゴリーの決勝結果は以下の通り。「競技者育成プログラム(Step-4)」は、明日27日の昼頃まで行われ、閉講式の後、解散となる。

★U-17
▼男子シングルス決勝
植田璃音(奈良)G④―1川﨑康平(宮崎)
▼男子ダブルス決勝
坂口生磨/藤井智暉(香川/佐賀) G④―1尾島涼太/川﨑康平(宮崎)

▼女子シングルス決勝
前川愛生(広島)G④-2塚本七海(広島)
▼女子ダブルス決勝
前川愛生/柏春花(広島/茨城)G④-2天間麗奈/山口優菜(宮城/奈良)

★U-14
▼男子シングルス決勝
塚本光琉(愛知)G④-0林寿李稀(高知)
▼男子ダブルス決勝
八重樫煌映/林田遼太郎(宮城/東京)G④―1木原祐翔/前田蒼生(埼玉/兵庫)

▼女子シングルス決勝
吉田唯杏(福島)G④-1中村明愛(福岡)
▼女子ダブルス決勝
大武夢菜/泉屋咲穗(福島/茨城)G④-3浅野琉愛/大武姫菜(宮城/福島)

U-17女子を優勝した前川愛生/柏春花

U-14男子シングルスで連覇を成し遂げた塚本光琉

U-14男子ダブルスを制した八重樫煌映/林田遼太郎

 

 

取材・文◎小野哲史 写真◎上野弘明

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