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全日本/総合
2024.03.11

【平和カップ】男子はNTT西日本、女子は新生ナガセケンコーが頂点に!

第4回平和カップひろしま大会◎年3月9、10日/広島市・広島翔洋テニスコートほか

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男子優勝のNTT西日本。林佑太郎が主将に就任している

 毎年、新加入選手を迎え、各チームが新たなシーズンへの第一歩を踏み出すタイミングで開催される平和カップ。今年も男子が150チーム、女子が64チーム参加し、高校生から一般選手までが一堂に会して、熱戦が展開された。海外勢は昨秋のアジア競技大会代表選手などを含む、韓国・水原市庁(男子)、聞慶市庁(女子)、男女中華台北が参戦した。

◆男子

 準決勝で韓国代表経験のあるキム・テミン/キム・ジヌンを柱にした水原市庁を②―0で破ったNTT西日本と、同様にヨネックスを②―0で制した東邦ガスが決勝へ。

 第1試合、今大会、大活躍の岡山理大附から新加入の足利颯太が佐渡宝来とペアを組み、NTT西日本の本倉健太郎/林佑太郎をG1-④で破り、決勝でも値千金の1勝をもぎ取った。だが、続く第2試合でNTT西日本は内本隆文/内田理久がG④―0で仲川晴智/大友駿を封じ、第3試合は広岡宙/上松俊貴が安藤優作/安藤圭祐をG④―1で制し、前身大会を含め、3年連続14回目の優勝を飾った。

 今大会から新キャプテンとなった林は「今年の世界選手権の予選会に向け、戦術や考え方など、皆でチャレンジした戦いを目指しました」と、今大会を「新しいことにチャレンジする」ための大会だったと明かした。ジャンピングサービスなどを行う選手も多く、日本男子をけん引するNTT西日本のさらなる飛躍への意気込みを感じた大会となった。

男子2位、東邦ガスには若手が伸び伸びと活躍できる土壌がある

◆女子

 上位ラウンドになると三番勝負の対戦が多く見られた女子。拮抗した激戦が展開された結果、決勝に勝ち上がったのはナガセケンコーと國學院大Aだった。

 ナガセケンコーは準々決勝で東芝姫路、準決勝でワタキューセイモアAを、國學院大Aは準々決勝で韓国の聞慶市庁、準決勝でどんぐり北広島をともに三番勝負で倒しての決勝進出だった。

 決勝は昨年の全日本大学王座優勝、インカレ大学対抗3位や同大会選手権優勝(久保田茜/原千晴)などの好成績を収め、躍進著しい國學院大Aに対し、ナガセケンコー勢が相手のポイントパターンに持ち込ませず、後衛陣の巧みな配球や前衛陣の要所でのポイントがかみ合い、第1試合を浪岡菜々美/久保晴華が濱島怜奈/丸田梨瑚を、第2試合の上野小町/藤城みちるが久保田/原をともにG④―1で抑え、前身大会から含め10年ぶり4回目の制覇を成し遂げた。

 ナガセケンコーは新たに日体大から23年2月に沖縄で開催したインターナショナルチャンピオンシップ世界ランキング認定試合でシングルス優勝を飾った浪岡、四国大から昨秋の全日本選手権8強の箱崎愁里/藤城、関西学大から木原那菜が加わり、新戦力が機能。「今大会は皆が補い合って優勝することができました。互いに吸収し合い、さらに挑戦していきます」と久保新キャプテン。新シーズン、新生ナガセケンコーの活躍にも注目していきたい!

女子優勝のナガセケンコー。木原姉妹が復活した

女子2位の國學院大A。伸び伸びと戦いながらも粘り強さも発揮

取材・文◎八木陽子 写真◎牛島寿人

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