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2024.03.27

【都道府県全中・女子団体戦】埼玉が27年ぶり2回目の歓喜! 精神力が支えた大勝利

第35回都道府県対抗全日本中学生大会◎3月27、28日/三重県伊勢市・三重県営サンアリーナ、三重交通Gスポーツの杜他

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 各都道府県で選抜されたメンバーによって争われる、春の中学日本一決定戦「第35回都道府県対抗全日本中学生大会」が、今年も三重県伊勢市で開幕した。開催地の伊勢市を含む48チームが参加し、競技初日の3月27日には男子個人戦と女子都道府県対抗戦(団体戦)が行われた。

 県営サンアリーナと三重交通Gスポーツの杜伊勢体育館で行われた女子団体戦では、埼玉が決勝で岐阜に②-0で勝利し、春の中学日本一に輝いた。

 山口との初戦から3戦連続で三番勝負にもつれ込む厳しい戦いの連続だった。最大の山場となったのは、3面展開で行われた愛知との準決勝。高林さくら/根岸ゆずが先勝したが、五十畑咲和/中山萌が敗れ、勝敗の行方は市村花/小林瑠心に委ねられる。しかし、この日、接戦で長引く試合が多かった影響からか、第5ゲームで市村の脚がつってしまうアクシデントが発生。痛みを堪えながら最後までコートに立ち続けた市村を、小林が必死にカバーしながらファイナルデュースの末に勝利をもぎ取った。

 岐阜との決勝は、市村/小林に代わって出場した黒澤祐菜/小池愛結が1番で躍動。ファイナルの激闘を演じている間に、高林/根岸と五十畑/中山が快勝し、埼玉の27年ぶり2回目の優勝が決まった。

 斉藤汐里監督は「苦しい場面がたくさんありましたが、8人全員が本当によく頑張ってくれました。気力を振り絞り、気持ちで負けなかったのが勝因だったと感じています」と語り、歓喜に沸く選手たちを温かい眼差しで見つめた。この日は6戦全勝だった大黒柱の高林/根岸は「まだ優勝の実感は湧かないけれど、明日の個人戦も優勝できるように頑張りたいです」と早くも気持ちを切り替えていた。

 競技2日目(最終日)の28日には、伊勢市営庭球場で女子個人戦、三重県営サンアリーナと三重交通Gスポーツの杜伊勢体育館で男子団体戦が行われる。

準優勝の岐阜県

 

取材・文◎小野哲史 写真◎井出秀人

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