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2023.08.22

【全中2023】男子は前田蒼生/荻谷侑磨が悲願の優勝。女子は野間結菜/竹田羽花が春夏制覇達成

第54回全国中学校大会◎8月21~23日/今治市営スポーツパーク テニスコート

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ついに頂点に立った前田(左)/荻谷。地域クラブでの参加が可能になった最初の大会を象徴する優勝となった

 中学生の頂点を争う「第54回全国中学校大会(全中)」が、8月21日に愛媛県の今治市営スポーツパークで開幕した。競技2日目の22日は男女個人戦の準々決勝から決勝までが行われ、2023年度の中学チャンピオンが決定した。

 近畿大会決勝と同カードとなった男子決勝は、前田蒼生/荻谷侑磨(姫路ふぁみりークラブ)が福田喜大/中村悠人(上宮学園)をファイナル⑦-4で振りきり、頂点に立った。準決勝で丹羽真音/河合顕志良(朝日中)に攻め勝った前田/荻谷は、その勢いに乗って決勝でも積極的なテニスで立ち上がりからペースを握る。G3-1と先行したところから上宮ペアが意地を見せ、ファイナルに持ち込まれたが、最後まで思い切りよくラケットを振り切り、力強く勝利をつかみ取った。全小、今春の都道府県全中個人戦と準優勝が続いていただけに、ついに手にした全国タイトルに喜びが弾けた。

重圧をはねのけた野間(左)/竹田。竹田は昨年に続き連覇も達成

 同じく近畿勢決戦となった女子は、春の都道府県全中個人戦を制した野間結菜/竹田羽花(昇陽中)が、中島ひめ/山口優菜(奈良育英中)にG④-0で快勝して春夏制覇を達成した。準決勝で実力者の伊藤美咲華/廣瀬礼衣(朝日丘中)に先行される苦しい戦いを強いられた野間/竹田だったが、強靭な体力と精神力を発揮してファイナル⑦-4でこの難関を突破。決勝は第1ゲームこそデュースまでもつれたものの、2ゲーム以降は持ち味を存分に発揮して試合を支配し、中島/山口を押しきった。

 最終日の23日には、同会場で男女団体戦の2回戦(ベスト16)から決勝までが行われる。

男子優勝 前田蒼生/荻谷侑磨(姫路ふぁみりークラブ/兵庫県)

女子優勝 野間結菜/竹田羽花(昇陽中/大阪府)

取材・文◎直江光信 写真◎井出秀人