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2021.03.30

【高校選抜・3日目】5戦全勝・失ゲーム2で初優勝の原動力に! 細田美帆/半田穂乃花(東北)「初めての日本一! 本当にうれしい!」

第46回全日本高校選抜大会◎3/28-30 愛知県名古屋市・日本ガイシスポーツプラザ

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素晴らしい活躍を見せた細田(左)/半田。金メダルと賞状を手に、日本一の笑顔!

 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となった全日本高校選抜大会。愛知県名古屋市の日本ガイシスポーツプラザで激闘が繰り広げられ、女子は東北(宮城)が男子とのアベック優勝で初制覇を成し遂げた。

雁行陣から本番直前に並行陣へ

 初戦から順調に勝ち上がった東北で、圧巻の強さを見せたのが細田美帆/半田穂乃花の並行陣ペアだった。1番で登場し、準々決勝までの3試合はすべて0で勝利。準決勝で今大会初めて1ゲームを失い、2番で出た決勝も1ゲームを失ったが、5試合で失ゲームはわずかに2。天間美嘉/横山心花の1年生ペアとともに、5戦全勝で優勝の原動力となった。

 大会直前まで、それぞれ別の選手と雁行陣を組んでいたというが、本番では抜群のコンビネーションを発揮。試合中も、試合後も笑顔が絶えなかった日本一の2人に話を聞いた。

「自分たちでいけるんじゃないかと思った」

――日本一です!

細田 ただひと言、うれしいです!

半田 まだ実感がないのですが、目標にしていた大会だったので、 本当にうれしいです!

――5戦全勝、失ゲーム2の素晴らしい活躍でした。

細田 先生(中津川澄男監督)に「お前たちが負けるとしたら、自分からミスをして墓穴を掘る形だ」と言われていたので、まずミスをしないことを意識しました。また、ダブルフォワードになって攻める形を多く取り入れたかったので、頭を使ったテニスをしようと心がけました。

半田 ファーストサービスを、入れるだけでもいいので絶対に入れることを意識しました。サービスレシーブも、このカウントだったら、こう攻めるといったことを徹底して、ミスなくできたのが勝因だと思います。

――それぞれ別の選手と雁行陣を組んでいたそうですね。

細田 たまに2人で組んでいましたが、大会の前日まで雁行陣で戦っていて、本番もそのペアで戦うと思っていました。でも、自分たちでいけるんじゃないかと思ったし、先生にも言われて。天間/横山の調子が良かったので、信頼して、自分たちで絶対に一本取るから、もう一本をお願い、という感じで臨みました。

半田 去年も組んでいましたが、全国大会で戦えなかったので、今回ここで、今年こそ、という思いで。やっと全国の舞台で戦えるので、思いきって、強気で頑張りました。

――優勝から少し時間が経って、いまの気分は?

細田 両親に「日本一を取って帰る」と LINEしていたので、実現できてよかったです。

半田  優勝した瞬間は涙しか出なかったです。やっと少し落ち着いてきました。

細田 半田は全国で2位を取ったことはあるので、今回は絶対に優勝すると言っていました。

半田 『2位の女』と言われるんですよ(笑)。全国で2位と3位はあるんですけど、1位を取ったことがなかったんです。

細田 自分は表彰されたこともなかったので、今回は絶対に優勝したいと思っていました。

半田 初めての日本一! 本当にうれしいです!

キャプテンとしてもチームを引っ張った細田

細田との好連係でポイントを重ねた半田

2021年 全日本高校選抜 まとめ
男子優勝:東北
女子優勝:東北
2020年(2019年度)全日本高校選抜・中止→関連記事
2019年実施(2018年度)全日本高校選抜大会
男子結果>>優勝:高田商業(奈良)(2年ぶり12回目)
女子結果>>優勝:就実(岡山)(13年ぶり4回目)

取材・文◎石倉利英 写真◎川口洋邦(試合)、石倉利英(集合)