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2024.02.01

【第64回東京インドア】インハイ個人王者がトップレベルに挑戦! 前田梨緒(須磨学園)の体感したことと収穫 (③)

ルーセントカップ第64回東京インドア◎1月14日/東京体育館

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この2週間後、全日本のタイトルを取ることになる

 日本を代表する男女8ペアの選手が集結し、第64回ルーセントカップ 全日本ソフトテニス大会(東京インドア)が開催され、熱戦が繰り広げられた。今年も連盟・主催者推薦枠として、昨年夏のインターハイ個人戦を制した男女それぞれの高校生ペアが出場した。彼らが、国内トップレベルと対戦し感じたことと、全国の中学生へ向けてメッセージをもらった。3回目は須磨学園高の3年生、後衛の前田梨緒選手。

前田梨緒(須磨学園)の場合
――大会を振り返ってください。
「全員年上ということで、本来なら、挑戦する(向かっていく)立場だったのですが、ゲームでは、その姿勢がパフォーマンスとして現わすことができなくて、悔しいです。思いもありましたが、これからは、年齢やクラスに関係なく、『自分のテニス』ができる選手を目指していきたいと思いました」

――印象に残った試合はありますか。
「貝瀬/渡邉ペアとの試合です。ゲームカウント1-0と先行し、2ゲーム目も競っていたのですが、結果として取られてしまいました。振り返ると、2ゲーム目を取りきっていたら、もっと私達の流れをつくることができたと思う。初対戦ではないので、相手の得意な(逆クロス)展開に、できるだけ持ち込まない対策をいろいろと考えて臨んだのですが、大事な局面で打つと決めていたところに打てる力=大事な1点を取り切る力が足りなかったと思います」

――中学生へのメッセージを。
「当たり前の様ですが、『努力し続ける力』は、いつか必ず結果として出てきます。私の場合、中学生時代、一人で努力していても、『神様は必ず見ている』 と思って頑張ってきました。それが、今となっては、『自分を信じる力』にもなっていると思いますので、中学生のみなさんにも、夢をあきらめずに頑張ってほしいです」

高校生としての素直な一面と、コート上で見せる凛とした勝負師の顔とのギャップがあり、これまで、一人で頑張ってきた時間もたくさんあったことを感じさせる。小学1年生からラケットを握り続け、さまざまな課題に挑戦しつづけてきたという彼女のひたむきな姿勢に、将来、大器の予感を感じさせる。ペアの中谷選手と共に、今春から、大学でプレーを継続するという。今後も活躍が期待される。

取材・文◎N石コーチ 写真◎矢野寿明

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